妊娠・出産には思いもよらないことも起こるものです。もしもの時に備えて、万全な体制で出産を迎えたい!というパパ、ママも多いかと思います。でも妊娠中に新規で医療保険に加入することはできるの?と考える方もいます。実際にはどうなのでしょうか?妊娠中の医療保険加入について調べていきましょう。
妊娠していても医療保険加入は可能
妊娠中でも医療保険への加入は可能です。しかし妊娠中であることから、条件付きの契約になるケースが多いです。条件には、妊娠中の子宮部位の疾病は不担保、出産による疾病は不担保となります。さらに帝王切開、流産や早産などは保障しないという条件のところが多いです。
出産後でも医療保険への加入は可能です。ただしこちらも妊娠時の加入のように、条件が付きます。出産後5年以上経過、40歳未満、通常分娩で出産したなどです。帝王切開など異常分娩になると、5年以内の保険加入は難しいケースが多いです。
通常分娩に対する給付金はなし
保険に加入したとしても通常分娩で出産をした場合には、給付金が支払われることはありません。あくまで出産は病気ではないととらえられるからです。ただし公的な健康保険に、出産育児一時金制度があるために出産時の費用はそれで賄うことが出来るでしょう。
医療保険はあくまでも、病気やケガの時のための備えということなのです。妊娠中の加入だと条件付契約になっている可能性が高く、異常分娩でも給付金が出ないことがほとんどです。
妊娠中に保険の見直しをしたいケース
上記のように妊娠中に医療保険に加入しても、妊娠・出産が原因で起こる入院費や手術費などへの給付金はありません。ですので妊娠中に保険の新規加入や見直しをするのは、不利になる可能性があります。ではどのようなケースに保険の見直しをしたらいいのでしょうか?
- 大きな病気に備えるため
がんや心筋梗塞、脳卒中、介護への備えなど、出産以外の目的で備えをする場合には、出産で条件付き加入になっても、大きな病気への備えができます。
- 転換・下取り制度がある場合
転換・下取り制度があれば、異常分娩時の入院・手術への給付金を受け取れます。新しいプランに変えても、この権利は引き継がれますので見直しは意味があります。
妊娠・出産時には医療保険の新規加入・見直しにはリスクがある
妊娠・出産などの時に医療保険を変えてしまうと、条件付契約など不利な契約になる可能性がとても高いのです。異常分娩に備えることが出来なくなってしまいます。よほどのメリットがない限りは、医療保険は現状維持を行った方が無難といえます。
ただ条件が付かない医療保険もありますし、医療保険ではない部分のみの変更などを行うことはできます。妊娠・出産時には医療保険を見直すタイミングなどは、保険相談サービスに登録して保険のプロであるプランナーに相談した方がよいでしょう。