高度経済成長やバルブ期が日本から遠ざかって久しいですね。そのころを支えた働く世代が老年期に突入して、さらに日本は少子高齢化社会になっていきました。そうなってくると医療や介護の問題というのは、国民にとって非常に重要なテーマとなってきます。
そこで問題になるのは、医療保険と介護保険です。どちらも隣接したテーマだと思いますが、素朴な疑問として「介護って医療保険でも受けられるの?」ということがあります。
★実は区分けされている医療保険と介護保険
医療保険はいうまでもなく健康保険などの公的医療保険に加入して、介護保険も一定の年齢が過ぎれば公的介護保険に加入するようになっています。また介護保険を扱っている民間の大手保険会社もあり、今後も人口構成から考えてもニーズが大きくなっていくでしょう。
この医療保険と介護保険ですが、実は明確に区分けされていて、医療保険が保障しているのは診察から検査、投薬、処置などの医療行為に関することで、通所や訪問の入浴などの介護サービスなどです。ただお互いに共通する訪問看護やリハビリテーションなどのサービスは介護サービスでは補いきれない部分を医療サービスで補うため、共通する部分はあります。
民間医療保険では介護をオプションでプラスすることも可能!
医療保険と介護保険は高齢になるにつれて現実味が高くなっていくことなので、喫緊に加入の必要性を強く感じている人も多いでしょう。ただ公的医療保険にとどまらず民間の医療保険に加えてさらに介護保険にまで独立して加入すると、保険料もまた大きくなってしまいます。
そんな悩みを解決するのは、民間の医療保険商品の中には、基本的な医療保障の他に特約やオプションを組めるようになっています。その中で介護特約などのオプションをつけることによって、介護状態に陥ったときにそういった保険を利用できることになります。介護障害年金の受け取りや、介護状態に陥ったときに一時金として保険金を受け取れるようなシステムです。
医療保険と介護保険は区分が違う!ただセットで保険に入れる方法もアリ!
医療保険と介護保険は似て非なるものです。介護保険は介護に関する保障であり、医療保険は医療サービスに関する保障です。ただ各々必ず独立して加入しなければならないわけではなく、医療保険の中に介護特約などのオプションが備わっていることもあり、一緒に入るなら断然お得である場合もあります。
これから医療保険と介護保険を同時に加入するつもりなら介護特約のある医療保険を選んではいかがでしょう?